平成8年度鳥取大学授業計画(シラバス)
 
応用数理工学科
 


確率統計学
 
Probability Theory and Mathematical Statistics
 
担当教官:林  農        科目コード:T96504
 
専門科目  選択  2単位 2年前期
 


授業の目標
 
工学実験や自然現象の解析には,数学的基礎として確率の概念や統計的処理が必要です.
この授業では数理統計の目的と統計的データの整理の仕方からはじめ,確率変数,確率分
布,分布関数,平均と分散などを学習する.                    
 


授業の概要
 
工学における数理統計は実験データの解析と大量生産の品質管理においてとくに重要であ
る.この授業では,数理統計の目的と標本を表やグラフで表すことの意義について述べ,
次いで数学的な確率論からよってきたる基礎概念と母集団の数学的模型を得る数理統計の
関係についての基礎を説明する.さらに,実際の生産現場に用いられる品質管理への応用
の初歩について紹介する.                            
 

授業計画(週単位)
 
授 業 内 容授 業 内 容
第1週 数理統計の目的と標本の表示  第9週 2項・ポアソン・超幾何分布 
第2週 標本平均と標本分散      第10週 正規分布,極限定理     
第3週 実験,結果,事象       第11週 確率変数の分布       
第4週 確率             第12週 平均の加法性・積,分散の和 
第5週 順列・組合せ         第13週 母数の推定         
第6週 確率変数,離散分布,連続分布 第14週 品質管理          
第7週 確率関数,分布関数,確率密度 第15週 予備(演習及び復習)    
第8週 分布の平均と分散       第16週 予備(演習及び復習)    



授業のレベル:中心的科目
 
テキスト・参考書:「技術者のための高等数学6 確率と統計」(培風館)
          E.クライツィグ著,田島一郎,近藤次郎訳    
 
授業の形式:講義を主体として,理解を深めるために演習を行う.
 
成績の評価:定期試験ほか,レポート,出席率を加味して評価する.
 

担当教官からのメッセージ

確率と統計はデータ解析の基礎である.復習を心掛けてもらいたい.
 

書き込み年月日:平成8年1月24日/電話番号:(内線)4141